先月毎年恒例の教室の発表会がありました。目標を持って日々の練習に励んで欲しいという思いから毎年行っていますが
今年もそれぞれ決まった曲を3~4か月前から取り組み、舞台で発表しました。
今回は初めての出演の方も多かったですが、何度経験しても一人で舞台に上がり大勢の人の前で演奏するのは、とてもとても勇気のいる事です。舞台袖からいつも「頑張れ~!」という思いで見守っていますが、今年も全員立派に舞台をこなす事ができました。
ここまでの親御さんの応援も大変だったと思いますが、やはり舞台経験は他では得られない貴重な物だったと思います。
生徒さんたちにとって、曲を仕上げるまでの忍耐力、舞台に出る勇気、本番での集中力、また音楽で何かを伝える喜びの実感とやり切れた事の達成感・・・と様々な力を付けてもらえたと思います。
またもう一つ発表会後のレッスンでとても嬉しく感じることがありました。
発表会後、ほぼ全員の方のモチベーションが上がっていたことです。練習をいつも以上にしてきてくれる方が増えました!
また小さい生徒さんが他の人の演奏をじっと聴くのは無理かなと
思っていましたが、「来年は6年生の人が弾いてた・・・の曲を弾きたい!」という幼稚園の年中の生徒さんの言葉を聞いた時は、こちらが思ってる以上にみんな他の人の演奏も聴け、多くの刺激をもらってくれたんだなという思いでとても嬉しかったです。
準備にも時間のかかる発表会ですが、やはり生徒さんたちにとって大きな学びになっていることを
発表会後の皆の様子から感じる事が出来ました。
ピアノ習得にはある程度の年月がかかりますが、
自分が感じるままに楽しくピアノが弾ける力が付いたとき、それは皆さんのこの先の人生の幸せの一つになると思います。
先日世界でもっとも有名なピアノコンクールで知られるショパンコンクールがありましたが
3位になったピアニストの方が「ピアノは一番の親友。いつも私を慰めてくれる・・」
と言われていましたが、とても共感しました。
ピアノを弾く事で心が落ち着いたり癒されたり心のうちを吐き出したり・・・と
長い付き合いの中、私にとってもずっと支えになってくれる存在です。
また「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが、まさしくそうだなと実感しています。
好きな事にはやる気が出て、疲れよりも充実感が勝ります。もっと知りたい、もっと上達したい思いで
自然と努力を重ねるようになります。好きなことが自分を成長もさせてくれるのです。
私自身の話になりますが、より良い演奏がしたい、より良い指導がしたいという思いで今もレッスンやセミナーを受講していますが、苦とも努力とも感じていなくて、毎回より良くなれたことの喜びの方を強く感じるのです。
生徒の皆さんにとっても、ピアノがそんな存在であり続けられるように、日々のレッスンを行っていきたいと思います。
お家の方ではどうか変わらずに日々の練習を応援してあげてくださいね!
次回の発表会がまた素敵な舞台になりますように・・・
大きな実りを感じた発表会♬
2025年11月4日
