タイトルを見て即買いしてしまいました!
中身を読んで、は〜やっぱり音楽には(特に楽器演奏には)
そんな効力があったんだ〜‼︎という興味深く、嬉しい内容が書かれていました。
(医師・脳医学者などの専門家が証明)
今回このブログでまとめてみたいと思います。
①子供にとって大切な『脳の聴く力』
脳には脳番地というものがあります。
⑴思考系 脳番地 ⑵感情系 脳番地 ⑶伝達系 脳番地 ⑷運動系 脳番地
⑸聴覚系 脳番地 ⑹記憶系 脳番地 ⑺理解系 脳番地 ⑻視覚系 脳番地
まず耳から入った情報が ⑸→⑹⑺→⑴⑶→⑵ の順に伝わるらしく
つまりは、聴いた音は脳の中の様々な脳番地に伝わり脳はたくさんの処理をする。
聴くことで脳全体が活性化される・・・というのです。
また聴く力は情報収集能力を高めます。
脳医学の医師、著者の一人である金丸和富先生が様々な職業、さまざまな年齢の1万人以上の
人々の脳画像法を使って診断、治療されてきた結果、組織を束ねる経営者や実業家は、コミュニケーション能力はもちろんのこと、人の言葉や周囲の状況を判断する能力がずば抜けて高い人たちであり、彼らの脳は、皆『聴覚系』脳番地が発達している・・・ということでした。
②脳医学的に・・楽器演奏ほど脳を動かすのに便利なものはない!
楽器演奏は様々なベクトルで楽しめることに加え、
脳医学的に大きな特徴があり、全脳的、瞬間的、運動野への刺激などが挙げられます。
なので、聴く事以上に脳全体の様々な部位を刺激し、活性化させているということです。
自分で弾き、音を聴いた瞬間に次の音に関する判断をし、身体に指令を出しているので
想像以上に脳を使っているということです。
演奏は全ての脳番地をより刺激することができるのです。
①②より、音楽のある生活は子供の脳に確実に影響することがわかりますよね
後、親が子供にしてあげたいこともいくつか書かれていていました。
♪さまざまなジャンルの音楽を聴かせてあげる〜脳番地をバランスよく育てられる。(但し本人が好むものを)
♪TV・CDの音楽だけでなく生の楽器、音のなる玩具で遊ばせる
♪親が歌って聴かせてあげる・・・園や学校で習って来た歌を一緒に歌ってあげる
♪生演奏を聴かせてあげる・・・生の音はより脳に届きやすい
♪人に演奏を聴いてもらう・・・思考系や伝達系の脳番地が刺激され、さまざまな情報が吸収される
と言う事で、レッスン生の皆さんには当てはまることがいくつもありますね!
音楽のレッスンを受けていることには様々な効果があるとあらためて理解出来ましたね✨
③楽器と歌は『認知症』予防に効果あり
次はレッスン生の皆さんには直接関係はないのですが
音楽の効能としてもう一つの大事なお話もご紹介いたします。
超高齢社会を迎えている日本では認知症患者数が増加の一途をたどり高齢者の5人に1人は認知症になることが推測されているらしいです。
認知症とは・・・脳を構成する神経細胞が変性し、認知機能が低下することで、日常生活や社会生活に支障をきたす状態を指し
具体的には、『記憶』『思考』『理解』『判断』『計算』『言語』など人間らしく生きるための機能が低下してしまう症状群であり、自立した生活が困難な状態に陥ること。
認知症最大の危険因子は加齢なので、誰にでも起こり得る。
認知症の症状は2つ・・・知的障害(極度の物忘れなど)とBPSD(知的症状がひどくなって出る徘徊、失禁、幻覚、暴言、物取られ妄想、鬱病)
認知症のタイプは4つ・・・⑴アルツハイマー型⑵血管性⑶レビー小体型⑷前頭側頭型だが
後期高齢者では80%がアルツハイマー型ということです。
アルツハイマー型認知症について・・・脳の中でβアミロイドというタンパク質の塊が増殖し、正常な神経細胞を死滅させて起こる病変。脳が萎縮して、認知機能の低下や記憶障害が起きてくる。
日本人に多く、男性より女性の方が罹患しやすいと言われている。
初期の認知症に関してはある程度進行を止める薬は開発されて来ているが、根治治療の方法は無い。
また興味深いのが、遺伝的要素は約1%程度で、そのほとんどが個人の生活や環境が原因ということです。
もう一つ興味深いのが、アルツハイマー型認知症は『35年の病気』と言われていて、罹患し始めて25年目くらいで初めて診断がつくので、75歳で認知症と診断された場合、実は25年前の50歳の時からすでに始まっていたということなのです。
このように進行が緩やかなため、発見が難しいとも言えるが逆に考えると、25年間の予防期間があるのです。
認知症の予防には・・・⑴生きることに前向きで、精神的にも活発な生活を送る
⑵高血圧、高脂血症状、糖尿病などの生活習慣病の予防
⑶1次予防としての『認知リハビリテーション』
⑶の認知リハビリテーションの中で楽器演奏や歌は大きな効果があるとされています。
『日本認知症予防学会』も予防の効果を判定した公の文書で音楽療法の中でも
楽器演奏が予防効果トップと判定しています!
楽器を演奏する場合、楽譜を見て、適切なタイミングで、指を動かしたり息を吐いたり、
また自分で出した音も耳で聞きながら脳にフィードバックさせ、自分で体の動きに反映させなければ
ならない・・・脳のかなりの部分を使っているという事で脳を活性化することができるというのです
実際の血流を計測する実験でも、楽器の演奏を行うと、前頭葉の血流が大幅に増えることが証明されているらしいです。
ギネス世界記録に認定されている世界最高齢のジャズバンド『ゴールデン・シニア・トリオ』の皆さんは認知機能テストの結果、全員の方が10〜21歳も若かったと言う事です。
ということで、①〜③の全ての項目から、音楽が脳に効くということがわかりましたね。
聴くことでも効果はあるが楽器演奏では、より大きな効果があることがわかりました。
私自身も脳に効くと意識してきた訳でなく、ただただ好きでピアノを続けて来ましたが
それ程脳を活性化させて来れたのだと思うと嬉しいです。
確かに、記憶力(暗記力)には困らなくて、学生時代はそれでテストの点数を稼いでたのはありますね 笑
それも脳を刺激していた効能だったかもしれません。
1冊をざっとまとめてみましたが、とても興味深い内容でした。
今音楽のレッスンに通われている皆さん、またご父兄の方にも内容をご紹介したくて
ブログに書きました。もっと詳しくお知りになりたい方は、ぜひ手に取ってじっくり
読んでみてくださいね!